老化防止に効果アリ!? 勝ち負けより会話が楽しいシニアに人気の健康マージャン

初対面でも楽しく過ごせるのがマージャンの魅力

取材・文・撮影/小林景悟
2016年09月08日(木)
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朝からオシャレをしてお出かけし、仲間と楽しくおしゃべりしながらマージャンを打つ。そんな光景が見られるお店が、近年増えています。「(お金を)賭けない (お酒を)飲まない (たばこを)吸わない」の3つの約束を守りながら、マージャンを楽しめる、いわゆる「健康マージャン」の店が大盛況なのです。

手や脳を使って楽しむ知的ゲームであるマージャンは、認知症の予防に効果があるといわれています。私はライターのかたわら競技プロ麻雀団体に所属し、マージャンの講師もしているのですが、教室にはリタイア後にマージャンを始める高齢者の方が多くいました。とはいえ、マージャンというと不健康なイメージをもつ方も多いのではないでしょうか? 今回はルールを知らない高齢者でも気軽に始められるマージャン店を2軒取材。高齢者ならではのマージャンの楽しみ方を紹介します。

シニアにとっては、勝ち負けよりコミュニケーションが楽しい

「マージャンは手を使い、頭を使い、会話を楽しみながらできるゲーム。病気になって家にこもってばかりだったおばあちゃんがマージャンで元気になったり、年齢を問わず友達ができたりと、いい変化を感じてくれています」と語るのは、銀座でマージャンカルチャースクール「ヤナギカルチャースクール」を経営して24年になる社長の柳田さん。15卓あるお店が毎日のように満員御礼となります。

「これからマージャンを覚える人には、競技プロ麻雀団体に所属する講師が指導します。最初はみんな初心者でも、すぐルールを覚えますね。でも、勝ち負けは関係ないです。人とふれあいたい、楽しく遊びたいという雰囲気でやっていますので、技量はほとんど関係なく、誰でもすぐに楽しめます」(柳田さん)
かつてギャンブルの場として暗いイメージだった「雀荘(じゃんそう)」はそこにはなく、友達とのおしゃべりや、脳を働かせる知的ゲームを楽しむ場になっています。

柳田さんも店で指導する

「年を取ると、家から出ることが減ったり、人とほとんど会話をしなくなったりします。でも、ここに来れば友達もできるし、若い人に教えてもらうことで刺激もあります。みなさんが友達がつくりやすいように、マージャンのマナーは厳しく、『礼儀を守り、勝負の途中でも相手への気配りを忘れないように。それと、マージャンパイなどの道具は丁寧に扱いましょう。』と指導しています」

平均年齢70代。100歳を超える常連客も!

もう一軒ご紹介するのは、高田馬場と渋谷にある「ガラパゴス」というマージャン店です。こちらのお店では、マージャンだけでなく、飲食も楽しむことができます。高田馬場店の店長の田嶋さんにお話をうかがいました。

「この店のお客さまの平均年齢は70代です。常連さんには100歳を超える方もいらっしゃいます。割合としては女性の方が多いですね。みなさん若々しくて、お元気ですよ」(田嶋さん、以下同)

取材にうかがった日も小雨がパラつくあいにくの天候にもかかわらず店内はほぼ満卓で、オシャレをした高齢者の方がマージャンを楽しんでいました。

「元々マージャンが好きで来店される方より初めての方のほうが多いので、定期的に教室も開催しています。お一人で来店される方には、その方に合ったレベルの卓にご案内しているので、どなたでも楽しんでいただけますよ」

写真はガラパゴス渋谷店の様子(写真提供/ガラパゴス)

老化防止としてマージャンがもつ可能性

実際にお店でマージャンをしながら会話を楽しみ、笑顔になっているシニアの方々を見ていると、マージャンのもつ深い可能性を感じられます。
「身だしなみに気を使い、歩いたり電車に乗って店に来て、手と頭を使ってマージャンをしながら会話を楽しむ、という習慣が老化防止になるんでしょうね」(田嶋さん)
誰でも楽しめて、老化防止にもなるマージャン。興味がある方はぜひお店に足を運んでみてはいかがでしょうか。

<取材協力>

・マージャンカルチャースクール
銀座ヤナギカルチャースクール
http://www.mj-yanagi.com/ladys.html

・マージャン店「ガラパゴス」 
http://www.mahjong-galapagos.com/recipe/recipe31.html

取材・文・撮影/小林景悟
2016年09月08日(木)
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