介護保険の「地域密着型サービス」って何?

SUUMO介護編集部
2016年04月13日(水)
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介護保険のサービスのなかで、「地域密着型サービス」をご存じでしょうか? これは、もしも介護が必要な状態になっても住み慣れた地域で暮らし続けていくことができるよう、市区町村が指定した事業者がサポートを行っていくというもの。

住む土地によって雪がたくさん降ったり坂道が多くて歩きにくかったりと、高齢者が求める介護のニーズは異なります。今回は主任ケアマネジャーの鈴木康修さんに、地域密着サービスの特徴や選ぶ際のポイントについて教えていただきました。

地域密着型サービスの特徴は?

「地域密着型サービスは、原則として、その地域の方が利用できるサービスですので、介護をする側もその地域のことをよく知っているのが大きな特徴です。どの事業者も画一的なサービスを提供するということではなく、それぞれ地域の特性に合わせた内容を提供できる点が強みといえます」

古くからその土地に住んでいる人は、友人や顔なじみの方と一緒にデイサービスに通う人もいるそう。施設の運営者が地域の習慣や特色を知っていることで、利用者にとってより居心地のいい空間をつくることができます。

「また、小規模であることも特徴です。大人数ではなじみにくい方も少人数なら安心して利用することができます。目が届きやすく、きめの細かいサービスが提供できることが特徴といえるでしょう」

地域密着型サービスの選び方は?

地域密着型サービスには、例えば以下の内容があります。

●認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
認知症の方がグループホームに入所し、家庭的な環境と地域住民との交流のもとで、食事や入浴などの日常生活上の支援や、機能訓練など、専門的なサービス受けられる。※要支援1の人は利用不可。

●地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
常に介護を必要とする方が、入所定員30人未満の介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)で、入浴や食事などの日常生活上の支援や、機能訓練、療養上の世話などを受けられる。※要支援1、2の人は利用不可。新たに入所する要介護1、2の人もやむをえない理由がある場合以外は利用できない。

●地域密着型特定施設入居者生活介護
要介護認定を受けた方が、介護保険の事業者指定を受けた入居定員30人未満の有料老人ホームや軽費老人ホームなどで、食事や入浴などの日常生活上の支援や、機能訓練などを受けられる。※要支援1、2の人は利用不可。

これらから利用するサービスを選ぶときには、どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか?

「サービスを選ぶときのポイントは、住んでいる地域の実情に合わせた、きめ細やかなサービスを行えているかが重要になります。大雪の日にも対応をしてくれるかというようなことから、伝統芸能が盛んな山間部のある施設では、入居者が若いころから親しんできたお祭りに、施設入居後も関わっていけるしくみをつくりました。『年に一度祭りに参加するのをずっと楽しみに生きてきた』と利用者から好評を得ています。介護サービスは、利用者がしたいことや介護する側との相性が合わないことを、我慢して受けるものではありません。できるだけ満足できるサービスで、本人の要望に応えられるものであることが大切です」

地域密着型の場合には、介護をする側のスタッフも地域にすむ顔見知りの職員であることが多いため、信頼して介護を任せられるという声が多いのだとか。入居型の場合は特に、元々住んでいる家の近くにいられるので、家族にとっても安心できますね。

取材協力

鈴木康修/主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)
介護福祉士、社会福祉士の資格をもち、居宅介護支援事業の代表と社会福祉士事務所の所長を務める。AllAbout介護分野のガイドも担当。 著書「はじめて使う介護保険」など

SUUMO介護編集部
2016年04月13日(水)
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