気になる言葉「CT」「MRI」「MRA」はどう違う?

SUUMO介護編集部
SUUMO介護編集部
2015年04月06日(月)
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病院で受ける検査にも数あれど、今一つ違いが分かりにくいのがCTとMRIです。どちらも“体の内部を診断するもの”というのはご存じの方も多いと思いますが、画像を見てもピンときません。さらに、MRIの関連語としてMRAというのもあったりして、混乱は増すばかり。そこで、神経内科を専門とする作家、医師(医学博士)の米山公啓先生に解説していただきましょう。

「CTとMRIは、からだの断面像が撮影できるのはどちらも同じ。違いはというと、CTは放射線を使い、MRIは磁力線を使って撮影するということにあります。CTは放射線を使うので、普通の胸部レントゲンに比べて被ばく線量が多いことがデメリット。MRIは被ばくの恐れがなく、一般的には臓器を詳しく診るならCTより優れています。ちなみに、磁力線で血管を立体的に診断するのがMRAです。MRIを撮ったときに、コンピューターの処理でMRAも同時に検査できます」(米山先生 以下同)

造影剤を使って行う血管撮影に比べ、MRA(MRI)は痛みもなく、脳や頸部(首まわり)の血管を簡単に撮影できます。

検査時間はMRIが10~20分程度で、CTは1~2分程度。CTの方が救急疾患の際には有効といえるでしょう。そして、気になる費用は……「健康保険を使ったら、CTとMRIの費用にはそれほど差がない」(米山先生)そう。

検査費用に大差がないのであれば、「被ばくリスクの有無」「臓器の状態を詳しくチェックできる」など、MRIのメリットが際立ちます。「検査をするならMRIの一択」といえるのでしょうか?

「MRIにもデメリットはあります。古い機器の場合、狭い空間で検査することになるため、閉所恐怖症の人は厳しいかもしれません。また、磁力線を使うため、脳動脈瘤のクリップ、心臓のペースメーカーなど、体内に金属が入っていると、受けられない場合も多いんです」

検査の選択権は患者側にあるので、「被ばくが気になる」といった理由でも、MRIでの検査を選ぶことはできるそう。

とはいえ、いざという時のために、まずは違いを把握しておかなければいけません。CTとMRI、両者の違いをしっかり把握することで、自分に最適な検査を選ぶことができるのです。

取材協力

米山公啓
1952年山梨県生まれ。作家、神経内科医。東京都あきる野市の米山医院などで医師として診療を続けつつ、精力的に執筆。現在まで280冊以上を上梓している。

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2015年04月06日(月)
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