乾燥の放置は皮膚炎の原因に! スキンケアのすすめ

SUUMO介護編集部
2015年02月24日(火)
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「肌が乾燥し、かゆくてたまらない」「かきむしっていたら、湿疹のようになってしまった」など、高齢者がかゆみを訴える声を聞くことはありませんか? 特に、乾燥の厳しい冬はよりかゆみがひどくなることも……。

冬の時期に起こる肌トラブルの原因とスキンケアについて、さぎのみや皮膚科クリニック院長の松田芳和先生に伺いました。

「人の皮膚は表皮、真皮、皮下脂肪の3つの層で成り立ち、肌の潤いは表皮の最も表面にある角質層に水分がどれだけ保たれているかで決まります。
しかし、年齢を重ねるとこの層が薄くなり、水分が抜けやすくなってしまいます。乾燥が進み皮膚のきめが荒くなり、表面に細かい粉が付着した状態を「老人性乾皮症(皮脂欠乏症)」と呼びます。皮膚がこの状態になると、かゆみを感じる神経(感覚神経)の末端が皮膚のすぐ下まで伸びてくるため、かゆみを感じやすくなることが判明しています」(松田先生 以下同)

さらに、かゆくてかきむしると爪の刺激で皮膚表面が割れてしまいます。皮膚の健康を保つバリア機能が崩れて皮膚が炎症を起こすと「皮脂欠乏性湿疹」と呼ばれる状態になり、ステロイドの外用治療が必要となります。

「老人性乾皮症を防ぐには、日頃から肌の保湿を意識しましょう。お風呂は少しぬるめにして、湯船から上がったら5分以内にクリームなどを塗って保湿をする。体を洗うときも刺激が少ないもので洗ったほうがいいですね。洋服もチクチクしない素材を選ぶなど、肌に優しいものを選ぶことをおすすめしています」

保湿は習慣に取り入れ、腕や腰回り、ひざ下など、乾燥しやすいところに行うだけでも効果を実感できるそう。また、保湿剤は使い心地や効果の兼ね合いで、自分の好みのものを選べばよいのだとか。一般的に保湿力が高いのは軟膏タイプのワセリン、クリームの順で、ローションタイプは潤いを保つ力は控えめですがさらっとした使い心地です。

「肌がかゆいなと思っても乾燥しているだけだからと軽く考えがちですが、粉をふいてかさかさしたり、赤みが出たりしたら早めに皮膚科に相談をしてください。そのまま放置してかきむしっていると、円形の紅斑が多発する『貨幣状湿疹』や、発疹が全身に拡がってくる『自家感作性皮膚炎』というやっかいな皮膚病になってしまうこともあります」

まだまだ乾燥の続く季節。今日からこまめなスキンケアを取り入れて、肌の状態も健康に保ちましょう。

取材協力

さぎのみや皮膚科クリニック
一般皮膚科、小児皮膚科、美容皮膚科、アレルギー科のクリニック。高齢者の肌トラブルについて、特に力を入れて診療を行っている。

SUUMO介護編集部
2015年02月24日(火)
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