観光もOK!? 福祉タクシーを活用してみよう

SUUMO介護編集部
2015年01月20日(火)
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体が不自由になると、公共の交通機関を利用しての移動が困難になりがち。そんな人をサポートしてくれるのが、「福祉・介護タクシー」の存在です。

ただ、その名前は聞いたことがあるけど、実際のサービス内容について知らない人は少なくないのではないでしょうか。そもそも、福祉・介護タクシーは一般のタクシーとはどんな点が違うの? 日本福祉タクシー協会の松平圭司さんに聞いてみました。

「福祉・介護タクシーを利用できるのは、要介護、要支援の方と身体障害者手帳をお持ちの方、一人では公共交通機関の利用が難しい方です。利用の際は一般のタクシーのように街中で手を挙げて乗車するのではなく、必ず事前の予約が必要になります」(松平さん 以下同)

福祉・介護タクシーに使われる車両は、基本的には車椅子ごと格納できる車両が一般的だそう。ところで、福祉・介護タクシーの利用に介護保険は適用されるのでしょうか?

「一般的な福祉・介護タクシーは保険の適用内ではありません。ただ、介護事業所がタクシー許可を持っていて通所(福祉施設に通うこと)などをサポートし、ケアマネジャーがこの輸送をケアプランに含めると認めれば、保険が適用になる場合もあります」

気になる料金は利用内容や会社により多少異なりますが、一般のタクシーと同様の運賃+サービス料がかかります。サービス料は拘束時間で決まることが多いそう。

ところで、福祉・介護タクシーの利用には通院や通所が多いのですが、最近では観光をウリにした介護タクシーも。例えば、「東京さくら」の「観光介護タクシー」は、皇居やスカイツリー、浅草といった東京観光をはじめ、鎌倉や日光、熱海、湯河原など、都内近郊を回るコースを提案。利用者の希望に沿った観光コースもお願いできます。

「以前英語ハイヤー運転手をしていたのですが、おじいちゃん子だったこともあって、ご年配のお客さまとのお話がとても楽しかったんです。また、一般旅行業務取扱主任者の資格も持っていたため、少しでも高齢者の方の力になれればと思い、介護の資格も取って『観光介護タクシー』として始めました」

こう話すのは、同社代表の福田容子さん。使用する車は、クラシカルでデザイン性の高さが特徴の光岡自動車の「ガリューⅠ」です。

「もし自分が利用するなら、おしゃれな車で観光を楽しみたいな、と。車椅子ごとの乗車はできませんが、私が二級ヘルパーの資格を持っているのでその点はケアできますし、車椅子はトランクに収納できます」(福田さん 以下同)

また、車椅子で利用可能なトイレの場所や高低差の少ない場所などを把握しているため、スムーズな観光を実現してくれるそうです。

「現在、利用者の多くは、海外からいらっしゃった車椅子のお客さまですね。みなさまとてもアクティブな印象で、車椅子だから諦める……なんてことはなく、とても生き生きとしています。日本でも、こういった光景が当たり前になるといいですよね」

介護が必要な状況でも、こういったサービスを上手に活用すれば行動範囲はグンと広がります。日常生活はもちろん、非日常を楽しむツールとして福祉・介護タクシーの利用を検討してみてはいかがでしょうか?

Profile

■松平圭司
NPO法人日本福祉タクシー協会事務局員。
日本福祉タクシー協会

■福田容子
東京さくら代表。東京シティガイド、一般旅行業務取扱主任者、二級ヘルパー、普通自動車第二種免許の資格を持つ。観光バスではたどり着けない場所へも介護タクシーで案内。
東京さくら

SUUMO介護編集部
2015年01月20日(火)
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